12年前、留学して最初の2ヶ月間、滞在していたボローニャ。 語学学校に通っていた頃なので、ホームステイ先の家庭は、特に料理を教えている家ではなかったのだけど、ラッキーなことに、ステイ先のアンナおばあちゃんは、とっても料理上手。 今でも、エミリヤロマーニャの料理を作るとき、思い出すのは、料理学校で学んだ料理よりも、アンナおばあちゃんが食べさせてくれた料理ばかり。 アンナおばあちゃんは、別に料理の先生でもないし、どこかの学校で料理を習ったわけでもない。 まったくの素人であり、そして、家族のために料理を作り続けてきたマンマの「プロ」。 でも、そもそも、家庭料理って、母親から受け継ぐものであって、アンナがそのお母さんから習った料理だから、本当に家族のために作る料理だったから、今もこうして記憶に残っているのだと思う。 日本では、「どこの学校へ行っていた」とか、「どこの店で働いていた」ということがとても大事な経歴のように思われたりしますが、イタリアのマンマの場合はそんな経歴があると、かえって家庭的な味わいではなくなり、学校で教えてもらう料理になってしまって魅力が半減する気がします。 私にとって、イタリアで食べる、習う料理は、それぞれの土地のマンマの素朴な味が最高に魅力的。 今月のお料理は、アンナの家で食べていた普通のごはん。 写真は本日のレッスンより。 作りながら、毎日、「アンナおばあちゃん、元気かな~?」と思い出します。 1月24日(火)1名さまのキャンセルが出ました。体験レッスンの方もお申し込みお待ちしております。 寒いのでみなさん、風邪を引かないようにお気をつけくださいね。
by cibiyukiko
| 2012-01-20 19:07
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Comments(2)
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sicilia_trapani2 at 2012-01-21 01:24
激しく同感!!
イタリア料理って結局は郷土料理、しかも家庭に伝わる味の集合体なんだよね。学校やレストランの料理も美味しいかも知れないけれど、やっぱりそれはそれ。何十年も何十回(何百回)も家族のために作り続けているマンマの料理にはかなわず。料理って食べる人の顔を見ながら、または考えながら作るものだと最近思うんだよね。だからそこに愛情とかが加わって美味しくなるのだと。不特定多数を相手に作る料理は得意じゃないのよね、食べるのも作るのも。
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yukikina
at 2012-01-21 23:18
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そうなのよね、、最近、イタリアでお料理を習うときに、どこそこの有名な料理学校へも通ったことがあるマンマ。っていう外向きのマンマよりも、その土地を出たこともあんまりなく、ひたすら家族のために愛情こめて料理をしてきたマンマの料理の方が、郷土色も強くて、本当に温かい味がするな~、、と思います。なんかこう、ブレないものを持ってるよね。そういうマンマは。
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